蕎麦和食はたり

「仁行」が惜しまれつつ閉店してから
新店「はたり」となって新富町に開業。
…この春でもう2周年だそうで。
不意にまた、あの10割蕎麦が食べたくなって、
GW前の日曜日足を延ばしてみました。


入り口横の名古屋コーチンしゃぶしゃぶに
そそられつつ…

開店と同時に入店。


事前にサイトで酒類を確認していた連れは、
完全に昼飲み体制。
2周年の振舞い樽酒はもう無いけど
飲む気満々。
日本初上陸の希少なスペインワインから。


「ソムリエ・クリアンサ」¥800。


メニューの組み立てはこちら任せ?









私はいつものノンアルビールやジンジャーエール

…ではなくノンアル梅酒¥480をロックで。


まずこの店で食べるべきは「そばみそ」¥400

いろんな店で蕎麦味噌はあるけど、
こちらの柑橘利かせた複雑な香ばしさの組み合わせ。
日本酒なめなめ橋先でつつくのが正解。


次に「桜えびのかき揚げ」¥900

シーズンにはまだ少し早いけど。
よくある衣の華を重層的に作るタイプではなく、
あくまで香ばしさを楽しむ軽やかな仕上げ。


連れは早速日本酒にシフトアップ
高知の「美丈夫」¥950を熱燗で。


3品目は「おまかせ呑五菜」¥2200
日によって内容は変わる。
この店は卵焼きが2種あって、食べておきたいトコ。
五菜の中に卵焼きはあるか確認したところ
あるそうなので、こちらでまとめて。


前菜三種は…4種だけど

・菜の花煮びたし:淡く、かつ十分なプロのバランス。
湯葉クリーミーでしっかりした食べごたえ。
・牛蒡:ただの金平ではない味わいの一仕事。
・卵焼き:ほんのり鰊の香り?


焼物は鴨。

薄いけど、鴨らしいレバーの後味はちゃんとある。


煮物は豚の軟骨。

しっかり煮込んでむしろゼラチンのような食感に。


一見奇をてらわず、それでいて全て一ひねり。
蕎麦前すっかり堪能。


さて肝心の蕎麦。
思えばぼそぼそ感の無い細打ちの10割蕎麦は
「古拙」で初めて食べたっけ。
別に10割至上主義ではないけど、あの時の驚きは
今でもよく覚えている。


連れは冷たいそばから「とろろそば」¥1000

…脊椎反射的なアレです。
「とろろ芋じゃなて大和芋かな?」
と言ってたけど。自然薯かな?
辛汁ととろろが混ざっていないので、
浸す場所で味わいが変わる。


私は「胡麻酢そば」¥1100(ピンボケ画像)

見た目はさっぱり酢がけで真ん中にあるのは
「唐揚げ?」に見えるが胡麻を団子状に固めた物。
この団子を溶いて、自分好みの味の変化を
…という趣向です。
蕎麦の香りを楽しんでから胡麻を増やしていく、
おかわりそばが欲しくなる。


蕎麦湯は蕎麦と同時に登場。

他に客は二組だけだったので
もう少しタイミング見てほしいトコです。



すっかり満足して店を出る。
酒が飲めればさらによし!
平日昼間定食ってのもこのレベルなら美味そう。
近くの「鮨石島」のちらしと悩むか。
ただ蕎麦の印象は「古拙」の頃とはちょっと違って。
記憶が美化され過ぎているのかな。


東京都中央区新富2-11-6 B1F
03-6222-8498
11:30〜14:30、18:00〜23:00