湯島古拙

休日の無い6月、会社が平日休み。
丁度ベランダで仔猫も産まれた事だし、
神社にでも御参りしとくか、と
谷根千方面へ。
ふと思い立ち、手前の湯島で降りてみた。
天神様は学問の神だけど、まぁいいか。


12:30近くなので、普通の会社員の昼食時間は
ちょうどピークを過ぎてるか。
そういえばこの近くに銀座にあった古拙が
移転してたよな、と坂を上る。


ホテルの地下のつもりが坂道のおかげで
半地下?のような感じで看板発見。


入り口には食品サンプル
つか、本物?カラスとか出ないのか?

定食とか旨そうだけど、昔銀座の店で食べた
“水腰そば”を食べたくて来た事だし
初志貫徹!


入り口には手打ち十割そばの文字。

水腰そばとは、本来ボソボソになりがちな
十割蕎麦を極限まで細く、かつコシを失わない
独特の蕎麦。初めて食べたときは驚いた。


入り口右手には別室スペース。
石臼の周りにはドリンクバー?


前の銀座の店とはずいぶん趣が変わったけど、
これはこれで地域密着って感じがして好感。


奥左の席に案内される。

死角になってるから注文取るの遅くなるかな
などと心配しながらメニューを確認。




「そば膳」「寿司膳」各¥2700がお得かな。
ともかく蕎麦中心で…
温かい蕎麦は水腰ではなく外一。
おつまみの「かに焼売」はどうなんだろう?



別メニューに「つけ蕎麦」シリーズが。
のび易い水腰蕎麦はかけそばにはできない。
でも熱汁につけて食べるやり方なら大丈夫。
今週には関東も梅雨に突入。
この時期なら鴨よりあおさ海苔か?
と思ったけど…


「鴨出汁つけ蕎麦」¥1500

やっぱり鴨好きなので。
鴨の脂と細切り野菜が濃い目のつけ汁に。
コクにパンチがある感じ。
角切りの鴨肉も、らしい後味で良い。


そして水腰蕎麦のこの細さ。

冷麦かよ!ってくらいなのに、喉越しよく
更科蕎麦よりそば香もある。
これで10割ってのが信じられない!


帰り際、店主に銀座の古拙の話を振ったら
移転ではなく分裂だったと。
そういえば一茶庵でも同じ様な話聞いたなぁ。


前のままの敷居の高さで行くか地域密着か…
結局、こうして湯島の地に根付いているのなら
どちらが正解とかではなく、この地には
この業態がベスト…だったという事か。


食べる身としてはどんな形であれ
この「水腰蕎麦」を残してくれるのが嬉しい。


この蕎麦なら夏にはきりっと冷やした出し汁で
酢橘蕎麦とかいいよなぁ。


東京都文京区湯島3-20-3 ホテル江戸屋 B1F
050-5872-7897
11:00〜14:30、17:00〜22:00



帰りに谷中コーヒー寄ってみたら締まってた!?
残念。