大江戸和宴

梅雨時期から夏…蕎麦打ちには難しい季節です。
(水回しの加減とか微妙な湿度に影響され。)


そんなこととはお構いなしで、
梅雨のど真ん中に蕎麦っ喰いの祭典!
代々木公園にて全国の蕎麦&日本酒が集まる
『大江戸和宴』が開催されました。


蕎麦は変則チケット制で
基本¥700チケット、トッピングは各店舗現金
というシステム。


4日間の開催期間の最終日。
しかも日曜。
激込み&売り切れ必至な為、朝食抜きの朝一狙いで参上。


早速店の下見を開始。
まずは群馬「とろろ芋そば専門店 麦とろ人」

地元の麦とろ蕎麦に唐揚げや牛タンをON!


東京「蕎麦 石はら」

今回限定のチーズ蕎麦?等、本店では無い味で勝負。


東京「増田屋」

“古道”でも有名なくるみごまだれに、何故か韃靼蕎麦で。


福井「あみだ蕎麦 遊歩庵」

謎の元祖あみだ蕎麦…越前おろし蕎麦の一種かな?


栃木「鹿沼蕎麦振興会」

明治からの郷土食・にらそば。蕎麦の香りは負けそうな気も。


福島「会津磐梯そば道場」

古式そば風のおろし汁さっぱり会津高遠そば。


福島「会津山都そば 蕎邑」

テント共同?こちらの高遠そばは十割蕎麦。


新潟「蕎麦打ち道場 一寿の会」

何故かオレンジ色の蕎麦湯を押していた…


東京「三代目 みとう庵」

こちらは土日のみ出店。刻み鴨せいろ一本で。


北海道「上砂川手打ちそば愛好会」

シンプルな天ぷらそば勝負。北海道色が薄いのが残念。


こちらは『日本酒ゾーン』

1杯¥300〜500で結構貴重な珍しいお酒が飲めるし、
¥1000でエリア厳選の3種セットなんてのもある。
酒が飲めたらなぁ〜。


ステージ横には予約制の

「蕎麦打ち体験」「益子焼き体験」のブースも。
朝一なのでまだ準備中です。


日本酒の御伴に「大江戸タパス」

味噌田楽や里芋の煮付け等、蕎麦前的な。
そういえば板わさや卵焼き出す店は無かったな。


栃木「いちえ三笠」

大吟醸蕎麦…普通の50%削りの“更科”って事?


東京「肉蕎麦 昌」

牛肉の時雨煮トッピングのお値打ちガッツリ系。


長野「信州蕎麦工房 東庵」

かき揚げは売り切れ。山菜おろしと炭焼三河鶏トッピング。


栃木「松崎屋製麺所」

日光尚仁沢の湧水を持ち込みらしい。蕎麦湯も用意。


東京「一香庵」

ご近所代表は天ぷら等かなり割安な設定。さらに割引!
昨日までに苦労したのかな?


実食1.みとう庵の刻み鴨せいろ。

店でも食べてるので比較しやすい。
「鴨少なっ!」…だけど流石の熱汁のコク。


実食2.遊歩庵のあみだ蕎麦。

平打ち十割蕎麦はぼそぼそ感もない。
やっぱり普通の越前おろしそばだった。


実食3.一香庵のメガ盛り天ぷらそば。

海老×4、烏賊×2で¥900。
二子玉でもこの値段で普段からお願いしたい。


実食4.松崎屋製麺所の牛すじ大根蕎麦。

辛汁が若干甘め。ラー油かけが前提なのか?
むしろサイドオーダーの若鮎の甘露煮で日本酒でしょ!


ざっと全店回って思ったのは、
保守的な“蕎麦”というジャンルで、どこまで
このようなイベント中に差別化できるか?って事。


おそらく普段はそれぞれの地元でまっとうな蕎麦を
朴訥に打っているような店ばかり。
でも、同じやり方で他店と同じようなシンプルな品を
そのまま提供しても、それではやっぱり埋もれてしまう。


だからといって奇をてらいすぎても、
本来の自分の店のセンシティブな蕎麦の味わいは伝わらない。
そもそも店で出してる商品価値は野外では望むべくもないし。


食べる方も“風情”を諦め、その分は全国の“味との出会い”
に期待しているわけで、そこを満足してもらえるには?
シンプルな料理だからこそ…商品企画が難しいと感じました。



気づけば昼近くには黒山の人だかり。
出来ればハーフサイズがあれば、
もっと全国の味を堪能できたのになぁ。


『大江戸和宴』6/19〜6/19
代々木公園イベント広場
http://www.oedo-waen.com/
https://www.facebook.com/oedowaen/